




キラク(Qilak)LNGプロジェクトは、最近開発された北極圏LNG技術を用いてエクソンとのパートナーシップに基づいて天然ガスをアラスカ・ノーススロープから、砕氷LNG船で直接輸出する事業である。これは長距離のパイプラインと経済性成立のための大量のLNG生産を必要とするプロジェクトに比べて建設コストを大幅に削減できる。キラクLNG-1の第一期事業は年間400万トンの輸出能力を有することになり、将来的にはガス供給と世界の需要増に合わせて生産量の増強を計画している。
北米LNG輸出に於ける新規取り組み
キラクLNGは北米に於ける北極圏産LNGの輸出を目指している。容易に再現可能なデザイン・コンセプトでキラクはその最初の事業をアラスカのノーススロープで実施し、その後速やかに、周辺に市場を有せず輸出が望まれているその他の北米北極圏のガスを利用しての事業拡大を目論んでいる。
Qilak LNGの優位性
価格競争力
世界の他の北極圏のLNG輸出プロジェクトと同様にコンセプトは確立されており、より複合的で高価な伝統的な方式のLNGプロジェクトに比べ経済的な競争力がある。
政治的支援
ノーススロープのLNG輸出はアラスカ州政府/地方政府、連邦政府レベルからの強く広範な政策面での支援が得られる。
確認埋蔵量
米国北極圏に32.4TCF(9,200億m3)の確認埋蔵量と既存のガス生産設備が存在する。
強固な引取り
キラクLNGはロイズエナジー社のアジアでのLNG輸入プロジェクトとの関係で成熟した引取り案件を抱えている。
ガス供給契約
キラクLNGは最近エクソン・モービル(アラスカ)とその第一期事業400万トン/年に必要充分なガス供給についてのMOUに調印した。
キラクLNG社について
キラクLNG社は北米に於ける北極圏LNGプロジェクトとして名乗りを上げ実施する為に設立された。同社は近海プラント設置方式を採用し、これまで市場が無く利用されなかった北極圏の天然ガスを商業化しアジア市場に輸出することを計画している。キラクLNGチームは数十年間のLNG業界での経験を通じて獲得した高いレベルの能力とアラスカ・ノーススロープでの事業開発と運営に関する幅広い知識を有する。キラクLNG社はそのグループ関連会社との協調により現在世界各地で実施中のプロジェクトで開拓した技術、販売、資金に関する資源を利用することが出来る。
キラクLNGはロイズエナジー社の全ビジネスモデルの中のコア事業である。これには現在進展中のLNG海外輸出事業が含まれる。
LNG輸出基地に加え、ロイズエナジー社はLNGバイヤーと協調して浮体式貯蔵/再ガス化設備による輸入基地の設計/建設にも取り組んでいる。これらのプロジェクトではより短期間で納入を開始出来、建設コストもかなり削減できる。
Presentations/Reports:
Invitation to participate in QilakLNG feasibility study(2025.2.18 )
Mead Treadwell Qilak presentation to Japan Alaska Arctic Symposium Excerpts(2023.1.19 )